五部浄



五部浄とは八部衆(はちぶしゅう)または天龍八部衆(てんりゅうはちぶしゅう)は、仏法を守護する8神のうちのひとつ。八部衆とは仏教が流布する以前の古代インドの鬼神、戦闘神、音楽神、動物神などが仏教に帰依し、護法善神となったものである。十大弟子と共に釈迦如来の眷属を務める。

 

 

色界最上位の色究竟天(色界第四禅天)に浄居天と呼ばれる5人の阿那含の聖者(自在天子、普華天子、遍音天子、光髪天子、意生天子)が住んでおり、五部浄居天はこれらを合わせて一尊としたものである。陀羅尼にすがる者を守護するとされ、今昔物語集では釈迦の四門出遊の際「老人、病人、死人、出家者」の4つを見せて釈迦の出家を促している。

 

象頭の冠をかぶり、少年のような表情に造られている。興福寺像は頭部と上半身の一部を残すのみで大破している。 経典に説く「天」に当たる像と考えられる。 千手観音の眷属の二十八部衆の内には「五部浄居天」という像があるが、三十三間堂、清水寺本堂などの五部浄居天像は両手に1本ずつの刀を持つ武神像である。


自宅で鑑賞できる五部浄


TanaCOCORO[掌] 五部浄 ごぶじょう

 

¥20,520

 

約145(H)×75(W)×78(D)mm 275g

 

阿修羅と同じく、光明子がその実母の供養のために造らせた八部衆群像のうちの一体。健康的な膨らみを帯びた頬や凹凸の力強すぎない造型がいたいけな少年を思わせる。著しい破損と不安げに虚空を漂う眼差しが、見るものの心を捉えて離さない。