龍燈鬼は鎌倉時代、建保3年(1215年)康弁作。
もと西金堂に安置されていた一対の鬼形像である。天燈鬼とともにヒノキ材の寄木造で玉眼(眼の部分に水晶を嵌入する技法)を用いる。
龍燈鬼像は褌を着け、腕組みをして直立し、体には龍が巻き付く。頭上に乗せた燈籠を上目使いで見上げている。両像の顎には植毛の跡があり、龍燈鬼は眉に銅板、牙に水晶、龍の鰭(ひれ)に革を用いるなど、木材以外の材料を使用している。
¥20,520
約220(H)×85(W)×60(D)mm 385g
名仏師運慶の三男である康弁により造られた、国宝「天燈鬼・竜燈鬼」を再現。竜燈鬼は頭上で支えた燈籠に全神経を集中させ、両足を踏んで立つ姿が静かな緊張感であふれる。ユーモラスな姿の中に、写実的でダイナミックな造型が大胆に織り込まれた鎌倉彫刻の傑作。