阿弥陀如来



阿弥陀如来は大乗仏教の如来の一つで梵名の「アミターバ」(もしくは「アミターユス」)を「阿弥陀」と音写する。
梵名の「アミターバ」は「無限の光を持つもの」(漢訳:無量光仏)、「アミターユス」は「無限の寿命を持つもの」(漢訳:無量寿仏)であり、無明の現世をあまねく照らす光の仏にして、空間と時間の制約を受けない仏であることを示す。

西方にある極楽浄土という仏国土を持つ。


浄土真宗の本尊であり、「観無量寿教」中の「住立空中尊」という表現から立像であるべきとされる。


チベット仏教では無量光仏と無量寿仏は別物とされており、チベット死者の書のよると死後4日目に魂の救済に現れるとされる。(大日如来、阿闍如来、宝生如来に続く4番目)

また、ゲルク派第2位のパンチェン・ラマは無量光仏の化身とされている。


日本における主な作例


岩手県平泉町    中尊寺 「木造阿弥陀如来坐像」

神奈川県鎌倉市   高徳院 「銅造阿弥陀如来坐像」: 通称「鎌倉大仏」

京都府宇治市    平等院 「木造阿弥陀如来坐像」

京都府京都市    広隆寺 「木造阿弥陀如来坐像」

京都府京都市    仁和寺 「木造阿弥陀如来像」

京都府京都市    法界寺 「木造阿弥陀如来坐像」

京都府京都市    三千院 「木造阿弥陀如来坐像」

京都府京都市    清凉寺 「木造阿弥陀如来坐像」

京都府木津川市   浄瑠璃寺 「木造阿弥陀如来坐像」

奈良県生駒郡斑鳩町 法隆寺 「銅造阿弥陀如来及両脇侍像」

兵庫県小野市    浄土寺 「木造阿弥陀如来立像」快慶作



自宅で鑑賞できる阿弥陀如来



約190(H)×60(W)×60(D)mm 160g


京都にある重文「木造 阿弥陀如来立像」。後ろをふり返る造型が稀有な仏像。若々しく堂々としたその顔には気品が漂い、バランスのとれた頭身や繊細な光背と相まって優美な印象を残す。